昔の屋根材について

2019/09/0310:211333人が見ました

住まいづくりの達人、一般社団法人住教育推進機構理事長の大沼です。

 

テーマは、「安い新築より高いリフォームがなぜ良いか?」ということです。

 

今回のお題は、「昔の屋根材」についてです。

 

昔の屋根材が何なのかということと、どんな問題点があるかでやり方が変わります。

 

例えば、セメント瓦の家をよく見かけます。昔は、このセメント瓦が普及していました。

 

やはり価格が安いとうのが当時のメリットだったと思います。

 

しかし今は、このセメント瓦は生産していなくて、どうしてもという場合は特注になります。

 

つくることはできるんですが、実際は、セメント瓦と焼き瓦の値段はそれほど変わりませんので、近頃は使われなくなりました。

 

セメント瓦は最低10年に一度はメンテナンスが必要になります。

 

多少価格が安くても、その後のメンテナンスに費用が掛かってきます。

 

また、スレート瓦というものが西日本で多く見受けられます。価格が安いというところがメリットです。

 

未だにこのスレート瓦は使われていますが、雪国にはあまり合いません。

 

なぜかというと、雪が入り込んで雨漏りの原因になることがあるからです。

 

それで屋根を葺き替えたいという相談も受けます。

 

あとトタン屋根ですね。今の板金屋根とはちょっと違います。

 

昔のトタン屋根は、やはり塗装が頻繁に必要です。錆止め塗装をしっかりしておかないと、錆て穴があいてしまって、そこから雨漏りがしたりしますので、今はほとんど使われなくなりました。

 

それで、今の屋根を取り替えたいという相談もよくあります。

 

今の屋根が、経年劣化したので取り替えたいのか、雨漏りなどの支障があって治したいのかによって、どう治すかが変わってきます。

 

例えば、セメント瓦ですと、表面に砂が浮き出てしまっていても、しっかりと目止めをして、塗装すれば使えるというものも、年代によってあります。

 

確かに、新しいものに葺き替えれば一番いいんですが、これもコストとの兼ね合いかと思います。

 

近頃は、今の屋根をそのままにして、その上に新しい屋根を貼るカバー工法が結構あります。

 

ただし、重量が重くなることの対処と、屋根の下地が傷んでいないかを確認してから施工するということが大事です。

 

それをせずに、カバー工法で屋根を貼ってしまうのは、非常に怖いことだと思います。

 

ですので、しっかりと下地を確認してから、今の屋根をどう治すのかを考えて頂きたいと思います。

 

コストを考えながら、塗装にするのか葺き替えにするのかを考えて頂ければ思います。

 

今回のお題は、「昔の屋根材」についてでした。

 

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以上、住まいづくりの達人、大沼でした。

 

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