焼瓦屋根について

2019/09/0610:44629人が見ました

住まいづくりの達人、一般社団法人住教育推進機構理事長の大沼です。

 

テーマは、「安い新築より高いリフォームがなぜ良いか?」ということです。

 

今回のお題は、「屋根材 焼瓦」についてです。

 

結論から言いますと、焼瓦はメンテナンス性が抜群ですので、役物が少ないならおすすめです。

 

役物とは何かというと、屋根の平らな部分の瓦ではなくて、棟の部分などのことを言います。

 

役物が少ない切妻屋根であれば、費用も抑えられますので、焼瓦もいいんじゃないかと思います。

 

利点としましては、やはりメンテナンス性が良いというところです。

 

あと、焼瓦を葺きますと重厚感があって、建物のグレードが上がります。

 

こういうところも利点かと思います。

 

欠点としましては、重量が重いということです。

 

耐震性を考えると焼瓦は重いから諦めるという方がいます。

 

けれども、重量が重いのであれば、建物を強くすればいいだけのことです。

 

最初の設計の段階で、どこまで建物を強くしていくかというところがポイントになります。

 

また、欠点として、屋根の形状によってコストがバラつくということがあります。

 

先ほどもお話ししましたが、役物がどれくらいあるかによってコストがかなり変わりますので、気を付けなければなりません。

 

コスト的な面としましては、ガルバリウム鋼板ですと、40坪の総二階の建物で、材料と施工費を合わせて60万円くらいです。

 

焼瓦の場合は、120万円くらいになりますので、とても高いイメージになりますが、戸建リノベーションの場合はガルバリウム鋼板と焼瓦を比較すると、実はあまり変わりません。

 

戸建リノベーションでガルバリウム鋼板に葺き替える場合、鼻先をガルバリウム鋼板用に変えたり、雨音対策などで大工さんが屋根下地をつくり直す工事が必要だったりします。

 

そうすると、ガルバリウム鋼板の費用プラスそれらの工事費用が掛かりますので、焼瓦の場合とそれ程変わらなくなります。

 

長い目で見て、メンテナンスのことを考えると、長持ちする焼瓦はおすすめです。

 

これらのことと、コストバランスをしっかりと考えて頂きたいと思います。

 

今回のお題は、「屋根材 焼瓦」についてでした。

 

YouTubeで動画をアップしていますので、興味がありましたらチャンネル登録をお願いします。

 

以上、住まいづくりの達人、大沼でした。

 

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