住まいづくりの達人、一般社団法人住教育推進機構理事長の大沼です。
テーマは、「安い新築より高いリフォームがなぜ良いか?」ということです。
今回のお題は、「木材の経年強度」についてです。
築40年の家なので、木が古くなったから壊して新築するというような話がありますが、木材というのは築100年以上たってもそのままの材料が使えます。
写真は、小原二郎教授の「ヒノキの強度の経年変化」についてのグラフです。
家を建てるときは、380㎏/㎠の強度の材料で建てます。
木というものは、中の水分が抜けて乾いてくると強度が上がります。
これが、200年かけて強度が上がると言われています。
200年かけて強度が上がってくると、500㎏/㎠の強度までいきます。
そこから1000年かけてゆっくりと強度が下がっていきます。
ということは、1200年かけて、建てた時と同じ強度になるということです。
ですので、古い柱などは色が悪くなって黒くなったりして見た目が悪くなったりしますが、木の本来の強度はそう簡単に下がるものではないということになります。
新しい木が良いわけではなくて、古い方が良い場合もあるということですね。
今の家の材木がそのまま使えるようであれば、使った方がかえって頑丈な家になるということになりますので、覚えておいてください。
今回のお題は、「木材の経年強度」についてでした。
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以上、住まいづくりの達人、大沼でした。
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