住まいづくりの達人、一般社団法人住教育推進機構理事長の大沼です。
テーマは、「安い新築より高いリフォームがなぜ良いか?」ということです。
今回のお題は、「木の種類 集成材 レゾルシノール系接着剤」についてです。
結論から言いますと、レゾルシノール系接着剤の集成材は使ってはいけないということです。
なぜかというと、やはり含まれている成分がポイントになります。
レゾルシノール系接着剤、別名黒糊といいますが、これの良い点は接着能力が非常に高いというところです。
しっかりと乾燥していない木でも、レゾルシノール系接着剤で接着すると、しっかりと木と木が接着できます。
木の水分が残っていても剥離が起きにくいので、強度が均一に使えます。
ですので、構造計算がしやすくなります。
要は、設計者側の話です。
お客様のために良いかどうかというのとは別問題になるのかなと思います。
欠点としては、接着剤の成分によってはシックハウス症候群の原因になったりします。
ホルムアルデヒドを放散させたりします。
今はだんだん良くなって、このレゾルシノール系接着剤でもF☆☆☆☆のものも出てきてはいます。
ただし、少ない量のホルムアルデヒドの放散でも、たくさんの量を使えばそれなりの数字に上がります。
ですので、24時間換気が絶対条件になります。
こういうことも考えておいてほしいと思います。
この集成材の寿命は、接着剤の劣化に左右されます。
木の強度ではなくて、接着能力が落ちてくると、その材料の強度が無くなるということになります。
接着剤の寿命は50~80年といわれていますね。
一般的な無垢材の乾燥材ですと、200年かけて強度が上がって、1200年かけて強度が下がって、元の強度に戻ります。
つまり、建物を建てて1200年の間使えるというデータがあります。
そのために、お寺や神社などの古い建物がずっと建っているわけです。
集成材はそういうものとは違ったものになりますので、使う際はしっかりと考えて頂きたいと思います。
今回のお題は、「木の種類 集成材 レゾルシノール系接着剤」についてでした。
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以上、住まいづくりの達人、大沼でした。
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