住まいづくりの達人、一般社団法人住教育推進機構理事長の大沼です。
テーマは、「安い新築より高いリフォームがなぜ良いか?」ということです。
今回のお題は、「新建材床板 メンテナンス」についてです。
結論から言いますと、傷つきにくいけれども、傷ついたら治せないというのが、この新建材床板です。
治すとなると、結構大掛かりなリペア工事をしないと、基本的には治りません。
元々この新建材床板がどういうものかというと、写真の断面を見てもらうと分かりますが、表面1㎜程度が表面材で、そこにしっかりとコーティング塗装がされています。
普通の場所で使用する分には、それほど悪くならないのですが、結露が起こるような窓の辺りや、紫外線で劣化しやすいような場所で使用した場合は傷みやすくなります。
そうすると、表面の塗装塗膜が剥がれてきたり、表面の木の単板部分が下地から剥がれてしまって、下地の単板重層材が露出してしまいます。
写真のように、下地の合板が見えてくるという状態になります。
よく、この状態になった床板を治せませんかって言われるんですが、簡単に言うと治せませんと言います。
まあ、専門的なリペア工事が必要になります。
例えば、窓周辺だけを治すにしても、やはり50,000円くらいはどうしてもかかってくるんじゃないでしょうか。
またこれが、広範囲になってくると、もう、傷んだ床板を剥がして、新しい床板を貼り直した方が安くおさまるということが結構あります。
ですので、新建材床板というのは、確かに建てた時はいいんですけれども、長く使っていくと、やはりこのような不具合が出てきますので、最初の段階から、これを選ぶべきかどうかということを、しっかりと考えて頂きたいと思います。
今回のお題は、「新建材床板 メンテナンス」についてでした。
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以上、住まいづくりの達人、大沼でした。
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