住まいづくりの達人、一般社団法人住教育推進機構理事長の大沼です。
テーマは、「安い新築より高いリフォームがなぜ良いか?」ということです。
今回のお題は、「カビによる健康被害」についてです。
結論から言いますと、結露・カビ対策というのは、健康対策に直結しますので、やはり健康被害のないような家づくりをしていただきたいと思います。
写真の、結露・かびによる健康被害の倍率の表を見ていただくと分かりますが、居室と寝室に結露が起きている場合とそうでない場合を比較すると、症状として、咳き込む確率は8.96倍あると言われています。
また、気道過敏症が2.45倍、喘息症状が2.41倍になります。
結露が起きている部屋と起きていない部屋では、この健康被害の状況がまったく違うということになります。
更に、カビが生えている場合とそうでない場合を比較すると、咳き込みは3.56倍、気道過敏症は3.05倍、喘息症状は3.76倍になります。
特に喘息症状は、健康に直接影響を及ぼしますので、このようなことが起きない家づくりと、家の使い方をしていただきたいと思います。
カビが生えていると、このカビ菌が、床から1mくらいのところで風に舞っていて、身長の低いお子さんがそれを吸い込んで、喘息になってしまうというケースがよくあります。
やはり、家の環境というものが、住む人の健康に直結しますので、結露・カビ対策をしっかりと考えて家づくりをしていただきたいと思います。
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以上、住まいづくりの達人、大沼でした。
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