映画「誰も欲しがらない」

2020/11/0802:16308人が見ました
映画「Die Keiner will 誰も欲しがらない」
文化財のため改修費用が嵩むので誰も手をつけようとしない廃屋。誰も好んで雇ったり住まわせたりしたくない社会の片隅に追いやられた前科者や浮浪者たち。誰も欲しがらない「建物」に新しい生命と機能を、誰も欲しがらない「人」に職を、住まいを、将来の展望を、人間としての尊厳を与えてきたシュヴァルツヴァルトの小さな建設会社Domizil(ドミツィール)。
私の友人のフライブルクの映画監督Peter Ohlendorf(ペーター・オーレンドルフ)が、社会から見放された「廃屋」と「社会的離脱者」を結びつけ再生させてきた気鋭の会社を16年間かけてドキュメントした、脚色のない深く静かに心に訴える秀作映画です。
オーレンドルフ監督は、商業主義的なメデイア業界が作れない映画を独自予算で製作し、ノートパソコンとプロジェクターとDVDをもって、各地で上映会を行い、その場で観客と生で交流する活動を10年以上続けています。
このドイツの映画、現在日本語訳と字幕編集作業をしています。
日本版が出来上がったら、オーレンドルフ監督と一緒に、「オンライン」で上映会と交流会を開催します。
下記のリンクは、私が2年前に書いたドミツィール社が関わった廃屋改修の一事例です。
「廃屋に新しい生命を!」
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