女性住宅営業スタッフの悩みとその解決方法レポート

2022/12/3122:09116人が見ました

いい家創り応援ネットの半澤です。

2022年11月に弊社主催で「女性住宅営業オンライン交流会」を開催しました。当日の様子は『新建ハウジング』紙にも掲載していただきました。

なぜ開催したのか?

私は今も住宅営業代行として、ご支援先の住宅会社様の名刺を持たせていただき直接お客様を営業しています。同時にご支援先の営業スタッフの営業指導もおこなっているのですが、常々感じていることがありました。

それが「女性営業スタッフの優秀さ」「女性ならではの悩み」です。

彼女たちは言われたことは素直に実行するし、次回アポの取得率も高いように感じます。一方で結婚や子育てや介護などのライフイベントによって、思いっきり仕事ができない環境にいる人が多くいます。

そして何より、まだまだ女性住宅営業スタッフの絶対数が少ないという現実があります。なかには社内に女性スタッフが1人しかいないので、悩みを相談できない、理解してもらえない、孤立しやすいということもたびたび目にしていました。

そこで女性営業スタッフ同士が、気軽に情報交換をしたり悩みを打ち明けたりできる場所を提供することは意味があるのではないかと考えたのが、今回の企画のスタートでした。

開催レポート

事前アンケートを行い、当日取り扱って欲しいテーマや質問を集めました。その中からいくつかの項目をピックアップして、お互いに自分のやっていることや考えを発表してもらいました。

ここからは上記内容の一部をご紹介したいと思います。私自身も非常に大きな学びと気づきをいただきました。

もちろん女性営業スタッフの方にはぜひ聞いてもらいたい内容になっていますが、それよりも社長を含めた男性陣にこそ彼女たちの声や頑張りを聞いてもらいたいと考えています。自分がどれだけ恵まれた環境で仕事をしているのかを痛感すると思います。

仕事と家庭の両立はどうしていますか?

  • ・子供が土日休みなので、打ち合わせは土曜日にまとめて、日曜日は基本的にお休みをもらっています

  • ・初回面談時に子供のことや打合せの制限について正直に伝えて理解していただくようにしています
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  • ・私は土日は午前×1面談、午後×1面談に抑えている。だからこそ効率よく仕事をしています
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  • ・正直出来ていないときもあって、子供が帰ってきても顔も見ずにパソコン画面を見ながら「お帰りー」と返事してしまうこともあります……
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  • ・母や妹にSOSを出して子供を見てもらうこともある  などなど

やはり勇気を出して周りに助けを求めるのは大切かもしれません。そして絶好の営業機会である土日がどうしても制限されてしまうからこそ、お客様との事前コミュニケーションだったり、平日の仕事の仕方や準備がカギになっているようです。

モチベーションをどうやって保っていますか?

  • ・子供が中学生になったので、朝のうちに夕飯の準備を含めて家事はすべて終わらせて、夜に自分の時間を確保している
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  • ・子供二人を大学に行かせるためにもお給料を稼ぐ!
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  • ・女性営業は私一人なので、男性営業には負けたくない!という気持ちがあります
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  • ・お客様に信頼していただきOBの方から「○○さんだから紹介します」と言っていただけるとやる気になります
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  • ・お客様からの喜びの声やアンケートの声  などなど

仕事も家庭も忙しく疲れ果ててしまうこともあるほど忙しい中で、モチベーションを保つのは本当に大変だと思います。そのなかで、やはりお客様からのリアクション・金銭的報酬・リフレッシュの時間の確保などがポイントになっているようです。

女性ならではの営業方法について

  • ・奥様が共感してくれやすい
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  • ・家事や子育ての具体的な話ができる
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  • ・警戒心が弱くなるようで「女性でよかった!話しやすかった!」と言ってもらえる
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  • ・両親が一緒に来場した時には特に、頼りなさを感じている雰囲気もあるので、受け答えには特に注意している。他にも例えば、ご両親に対しても資金計画やパンフレットを準備して説明することで信頼してもらえるように工夫している などなど

警戒心が低いというプラスの面と、信頼を得にくいというマイナス面を自覚して、会社のコンセプトや自分の個性に合わせた工夫や意識をして営業接客している様子が伺えました。

服装やアクセサリーはどうしたらよいのか?

このテーマの時は、まず私から基本的な考え方をお伝えさせていただきました。

上記以外にもたくさんよいアイデアや意識していることが出てきたのですが、その一部を紹介すると・・・

  • ・販売している住宅のイメージに合わせた服装を意識している
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  • ・ネイルなどで女を感じさせないように注意している
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  • ・同姓(女性)に嫌われないようにシンプルな装いをする などなど

男性営業も身だしなみに関して、同じくらい高い意識を持つべきだと痛感しました。

特別ゲストも登場しました

さらに当日は女性営業のアイコンともいえる太田彩子さんに特別ゲストとして途中参加していただきました。

太田さんは私のテレアポの師匠でもあり、これまで延べ42,000人以上の働く女性を支援されています。2009年に立ち上げた「営業部女子課」は日本最大級の女性営業コミュニティになっています。

太田さんからは「男女の売る力の差」「結婚・子育て・介護などのライフステージの変化による悩み」「忙しい中での効率よい営業」などについてお話していただきました。

また参加者から「若い世代に対するマネジメント」に関する相談が出た際には、ご自身の失敗談を交えてとても気づきのある回答をいただきました。

さいごに…

いかがでしたでしょうか?冒頭にもお伝えしましたが、いかに男性が恵まれた環境で仕事をしているか?女性が仕事と家庭を両立するために努力しているか?改めて考えさせられる時間になりました。

今回の交流会が非常に好評だったため、今後も定期開催をしていく予定です。今度はそこでの内容をまとめて、レポートや営業研修などでもお伝えしていこうかと考えています。

もし女性営業オンライン交流会に興味がある女性営業スタッフの方や、女性営業スタッフを支援したい、積極的に採用している社長様がいましたら、ぜひ弊社の公式サイトや私からのメルマガを定期的にチェックしておいてください。

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