コロナ対策については、まだ確実なものがなく世界中が右往左往しています。
そんな中、熱中症の被害の方が多くなっています。
熱中症による死者は7~8月で114人、そのうちの3割が夜中発症で9割が屋内、
そのうち8割がエアコンを使っていないとのことです。
家に居ながら熱中症で亡くなるなんて考えにくいことです。
エアコンで対策するしかない今の住環境の在り方にも いささか疑問を感じます。
昔は電気がありませんでした。
電気が無くてもある程度対応できるようにすることも必要なのだと思います。
勿論今の時代電気は必要不可欠です。
しかし100%頼るのもいかがなものかと思います。
その対応策に「古民家」が有効かもしれません。
日本の夏を過ごしやすい工夫がなされた住宅の造り方の再発見です。
古民家には夏を過ごしやすくする工夫がなされています。
軒の出を長くすることは太陽高度の高い夏の直射日光が室内に入るのを防ぎ、
太陽高度の低い冬の直射日光を室内に取り込みます。
湿式工法の壁は吸放湿性に優れ、蓄熱性が高いため室内温度が外気の影響を受けにくいという利点があります。
壁の少ない間取りは風通しがよく室内の熱気を逃がします。
建具も夏場は風通しの良い夏障子に取り替えます。
床下や小屋裏のスペースの高さは空気を流し、湿気や室内の温度上昇を防ぎます。
このように古民家には夏を涼しく過ごすための工夫が沢山されています。
徒然草で「家の作りようは夏をむねとすべし」とはよく言ったものです。
高気密高断熱は快適かもしれませんが、電気を使うなど人工の力が必要です。
自然に頼ることが出来る方が良いと思います。
これからの住宅のあり方変わってくるように思います。
これからは3密ならぬ「脱密」です。
エアコンをかけながらも、窓を開けるなど通気を求められます。
コロナ対策をしながら、熱中症対策も大切です。
昔の人の知恵が詰まった、古民家の作り方を再度見直してみてはいかがでしょうか?
コメントをもっと見るコメントをもっと見る