在来工法と伝統工法の違い(1)

2019/09/0121:091698人が見ました

 

私たちは歴史的建築物である古民家を「持続可能な循環型建築」として捉え次世代に遺していく活動を行っています。

古民家には在来工法のものと伝統工法のものがあります。古民家の定義は「木造軸組み工法で築50年以上の住宅」です。建築基準法が制定された昭和25年以降に建てられた建物が在来工法、今から50年前が昭和44年ですので、昭和25年から44年までに建てられた木造軸組み工法の住宅が「在来工法の古民家」となります。

昭和25年の建築基準法制定前の木造軸組み工法の住宅が「伝統工法の古民家」となります。

建築年数以外にも、見た目ではっきりと在来と伝統を見分ける方法があります。

 

それは・・・

 

 

 
   
   

 

 

基礎です。

上記写真はコンクリート布基礎です。

次の写真は礎石基礎です。

 
   

 

 

 

礎石の上に束や柱が乗っています。

石場建て基礎とも言います。

 

この写真も石場建て

礎石の上に敷土台が乗っています。

二重土台とも言います。

 

建物の足元を見て、コンクリートの布基礎であれば「在来工法」、礎石基礎の上に立つ石場建て基礎であれば「伝統工法」となります。

このように建物の足元を見れば、在来工法か伝統工法か一目でわかります。

丁度このような話が、間もなくテレビで放送されます。

それは、NHK Eテレの「ふるカフェ系 ハルさんの休日」です。

https://www4.nhk.or.jp/furucafe/

 
   


95()21時から放送となります。

実は私が番組に技術提供し、監修させて頂きました。(出演はしていませんが・・)

是非ご覧ください。

 

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