職人不足の根治的アプローチ その1〜今が最も潤沢に職人がいる状態?!〜
少子化と人口減少、また、生産人口と言われる現役でバリバリ働いている人の可処分所得が減り続けている中、建築市場の質量共の縮小は私たちに大きな憂いをもたらしていますが、それよりも急激な下降曲線を描き減り続けている職人不足問題の方が実は深刻です。理由はシンプルで我々建築業はいくら受注しても工事が出来なければ売上にならない労働集約型の業態だからです。
「未来の年表」に示されていた通り、日本に若い女性が少ない(2020年に50歳以上の女性が半数超え)から少子化に歯止めがかけられないから人口減少は確定しているのと同じ様に、徒弟制度が完全に崩れ去った今、若手の職人を育てる機関がない以上、職人不足の加速を止める事は出来ず、実は今が最も職人が多くいる状態で今後は職人不足が加速して厳しくなるしかありません。
自分の周りを見渡して、女性の半数が50歳以上になっていて少子化が加速するのを防ぎようが無いという事実を実感する事がないのと同じ様に、若い職人を育てる機関が無いから今後職人が増えないと気づかれる方は少ないと思います。しかし、「職人は誰かが育ててくれるやろ」と他人事だと思って放置していると取り返しのつかない事になってしまいます。
実践型マーケティングマネジメント