vol.03 座堀りの深さは施工要領書通りである
木造軸組工法の住宅に外力(地震や台風等)がかかった際、土台は耐力壁が負担する水平力を伝え基礎へ逃がす働きがあります。そのため力を伝える土台の断面に欠損があると小さな断面に力が集中するため材料にかかる負荷が大きくなり、結果土台が損傷し建物の倒壊へつながる恐れがあります。断面積に1/3の欠損があれば、1.5倍の負荷がかかります。 「防腐・防蟻の耐久性を上げる対策はしっかりしているにも関わらず、安易に穴をあけ材料の強度を下げていることが多い土台工事。建物の倒壊や「人の命」に関わる、重要な工程であることの認識が必要です。
住宅業界で働くなら知っておきたい施工品質管理【実践管理編】