情報量が増えた時に、お客様は何を選択するのでしょうか？情報量に多い少ないによっての選択するものは変わるのでしょうか？通信技術の発達と普及が変えていく生活環境が消費構造にも影響しています。さらに、コロナ禍によってある方向への変化は加速しています。元に戻ることのないこの変化にどう対応するかは全ての経営者がいま考えているテーマです。

　良品質施工をする場合に不可欠なことが、職人・協力業者のパートナー化です。どんなに素晴らし設計図ができても、また優秀な現場監督がいても、良い住宅が出来るわけではありません。そこには、優れた職人・協力業者が必要なのです。住宅業界は、職人・協力業者がパートナーとして存在することで成り立つものです。工務店・ビルダーにとって、職人・協力業者は社員ではないがトータル機能で欠くべからずの機能であり、機能分担であり、重要なパートナーであることを忘れてはいけません。単なる元請け・下請けの関係ではないのです。

古い住宅団地に行くと、ついつい端っこの方を見に行ってしまいます。端のほうには意外な景色が広がっていたり、偶然できてしまったような場所があったりして面白いのです。たまに人だけが通れるような昔からの道（里道）が整備されて残されていたりもします。そこを歩いていくと、車では遠かった隣の団地に一瞬にして行けたりするのです。山沿いの団地は起伏に富んでいて、土地の造成や住宅を建築する際の苦労を跡がたくさん残されています。当時はOKであったものでも時代とともに判定が変わり、現在では「不適格」の烙印を押されるものも多くあります。

先月のフラット35は金利が0.08％も上昇し、近年でもっとも高い金利となりましたね。 住宅ローン金利は毎月1日に発表されるため、当月にならなければ正確な金利はわかりませんが、「どうにかして来月分の金利を予想し、お客様にお伝えできないだろうか」と考える建築事業者様も多いはずです。 そこで今月も、住宅事業に長年携わり、住宅ローンに精通する石川 仁健が、フラット35の金利予想を行います！

自動車で移動している時はあまり感じることは少ないですが、住宅地を自転車で移動したりしていると、結構坂道が多いことに気づきます。比較的新しい規模の大きい開発団地ほど上りは立ちこぎになり、強烈にしんどいことで分かります。 日本の地形は平野の規模が小さい都市がほとんどであり、傾斜のある街風情も風土だと言えます。こういう場所では起伏があり、隣の宅地と高さが違うから得られる日照や眺望もあったりするので、悪いことばかりではありません。 しかし、道路と宅地の高さ関係についてはそこ数十センチが日常生活の利便性に大きく影響するのに、個々には意外と雑に扱われている現状にあります。 今回は、しんどい坂道で立ち止まり休憩すると見える景色についてです。こういう習慣が最強の『トレーニング法』にもなります。

「土地のみたてができるようになりたい！」 そういう意欲のある方には、自分の知っていることをお教えしたい。その知恵を生かしてもらって、より質の高い住まいの提案をしてほしい。そう思って日々活動をしていますが、理想と現実の狭間で悩まれている工務店の方々と出会うたびに宿題もいただいています。 それは、「どうしたら効率的にできるようになってもらえるか？」「それぞれの置かれた環境下で、以下にアウトプットできるようになってもらえるか？」です。

前回に続き、地域工務店（非上場）の事業承継について、判断軸などより具体的に考察してみます。事前に判断軸を持っておくべき理由についても説明します。

鹿児島では、冬の楽しみである薪ストーブのシーズンのもうそろそろおしまいです。 楽しめるシーズンは長くても3ヶ月、１年の４分の１程度です。 寒い地域に比べて稼働期間が短いですが、年中同じ場所に陣取っているかさばる奴です。 ただただ暖房器具と思えば贅沢すぎる薪ストーブですが、それにまつわる色々なことで新しい発見もあります。 春を目の前に、この冬になごりを惜しむ自宅でのお話です。

長かったリノベーション工事がついに完成し、いよいよ「お披露目」ができる段階になりました。 さんざんご迷惑をおかけした住民のみなさんも「こんなに長いことかかってどんな部屋ができたんだろう？」と興味津々です。ところが「お披露目」するにあたっても色々な問題が持ち上がります。その物件、その段階にならないと気づかないことがまたしても湧き上がってくるのです。 でも、長い工事の間に徐々に相談相手が増えているので、次第に前に進めやすくなっているのに気づいていきます。 「管理人さんと、悲喜こもごも」最終回です。

お客様対応とは、現場監督が行う「現場管理」と同じ重みを持つ重要な仕事です。うまく現場運営を進めたければ､どんなに忙しくとも「お客様対応」に手を抜かないことです。 お客様は工務店に家づくりを依頼するなかで、期待がいちばん高まるのが「請負契約」後です。とくに着工後の工事中は“どんな家が建つか”“注文どおり建ててくれるか”“手抜きをしないか”“間違いを起こさないか”“現場監督はしっかり管理してくれているか”不安がどんどんつのっていくものです。 現場監督が心得ておかなければならないお客様対応は「現場の進捗報告・連絡」と「現場での立会い説明・確認」の2つです。

私たち設計者（兼経営者）が発信をする際に意識すべきことは何でしょうか。また、その中で大切にすべきことは、できることはなにか。私の考えていることをお伝えします。

未経験ながら始まってしまったマンションリノベーションの買い取り＋フルリノベーション事業。 どうしていいか分からないまま、管理人さん他多くの人に助けられて何とか進んでいきます。 しかし、まだ１軒目の工事が終わらないところで早くも次の物件が… そこでは、１軒目のマンションとはまた違う世界が待っているのでした。 慣れる間もなく毎日異質な経験ばかりの日々は、さながら１０代の頃のようでした。しかし、この仕事をしなければ見えてこない事がこんなに多くあるのか、という驚きが次第に集中力につながっていきます。

先月に引き続き機構債に示されている「表面利率」が上昇していることから、来月のフラット35の金利も高くなることが予想されます。どのくらい高くなるのか？調整はされるのか？など、住宅事業に長年携わり、住宅ローンに精通する石川 仁健が、今月もフラット35の金利予想をズバリ行います！！

会社員時代の社長からの最後の「お題」は、マンションの「フルリノベーション事業の立ち上げ」でした。 長らく営業一筋でやってきた私には、荷が重い事もたくさんありました。 ベテランっぽく見えるのに「初めてやるんです」みたいな、ちょっとだけ恥ずかしい毎日が始まりました。 でも、余裕がない分出会える人が多くなり、上手くできない分発見も増えていく。 最初は「いじめ」のように感じた仕事も、徐々に「ご褒美」と思えるようになっていきました。 何とも良い機会をいただいたものです。 今回はその頃の話です。

ひょんなきっかけで、会うことになった３人。業界の裏側（事業をやっている側の構造）を作ってきたK氏の話は続きます。 S課長と私は、どんどん前のめりになっていきます。 情報が多くなればなるほど、情報の発信・取得が容易になればなるほど、注意しなければならないことがあることをK氏は暗示しています。 前回コラムのつづきの話（完結編）です。

現場でのクレームや対応の悪さをなくすには、きちんとした品質管理体制を築くことが大切になります。そのポイントは、確かな品質基準を確立したうえで実践する「品質検査」と「確認」となります。 住宅の品質は、基礎と躯体が重要です。従って、しっかりと地耐力があることを確認した地盤に、構造耐力上主要な部分である基礎、土台、柱、斜め材、壁、横架材、軸組、床組み（床板）、小屋組、屋根材について明確な品質基準を定め、確実な品質検査を実施して管理してください。これらを含め住宅工事の品質管理は、工事の進行に沿って行う工程別・工種別品質管理と検査が中心になりますが、それは図に示した18回が基本となります。